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# 日本語の「音図(おんず)」からワンネスへ
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## ◆ 日本語の「音図」は、意識の成長段階を表す地図(おんず)
古代の神道・言霊学では、日本語の50音は、単なる音の羅列ではなく、宇宙の構造・人間の成長プロセスを表した設計図(おんず) とされていました。
この視点で見ると、日本語は:
「物質中心の次元から、精神性・統合・ワンネスへと導く“言語の道”」
であり、日本語を使うこと自体が魂の進化に関わっていると捉えられるのです。
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## ◆ 三つの音図と意識の進化段階
### ① 金木音図(あいうえお)=物質・分離・欲望の世界
- 中心音:う
- キーワード:欲望、競争、個別化、分離
- 役割:物質世界の体験と学び(善悪、勝敗、損得など)
- 象徴:イザナギとイザナミが百(もも)を投げて二極化を知った世界
👉 分離と対立の中で、「なぜ不調和が起きるのか?」を学ぶ
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### ② 天津太祝詞音図(あいえおう)=精神・道徳・調和の世界
- 中心音:え
- キーワード:道徳、配慮、共感、内省、調和
- 役割:他者や自然とのつながりを知る。利他性の実践。
- 象徴:「高天原」=心の天国。すべての存在との調和を目指す。
👉 人間関係や自然との関係を「正す」「整える」意識へと成長
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### ③ 百音図(ひゃくおんず)=統合・ワンネスの世界
- 中心音:無限(=統合の中心)
- キーワード:男女統合、魂の統合、ワンネス、超越意識
- 役割:二元を超え、「一なるもの」を自覚する段階
- 象徴:イザナギ・イザナミの統合/神と人との一体感
👉 善悪、正邪、男女性といった分離を超え、“あるがまま”で完全と知る境地
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## ◆ 「音」は意識の波動でもある
日本語の五十音にはそれぞれ固有の波動(振動)と性質があるとされます。たとえば:
- あ:始まり、生命、源泉、天の声(天音)
- い:意識、意図、選択、分岐
- う:埋める、受け入れる、欲の起点
- え:縁、悦、循環、調和
- お:統合、奥深さ、大いなるもの(オオカミ、オミコト)
この音の順序を入れ替えると、意識の焦点や価値観も変わっていくという考え方が、音図の根本です。
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## ◆ 日本語を通じて学べること(精神性への導き)
学びの段階 | 音の世界 | 日本語が伝えること |
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第一段階 | 「あいうえお」 | 分離と欲望を体験し、自他の違いを知る |
第二段階 | 「あいえおう」 | 繋がりと調和を大切にする世界への意識変容 |
第三段階 | 百音図 | 全体性・統合・無条件の愛(悟りの境地) |
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## ◆ なぜ日本語はこのような構造になっているのか?
これは仮説の域を出ませんが、日本語は自然・宇宙・神(高次意識)と共鳴するように設計されているとも言われます。
- 「言霊」という考え方がある国は世界でも稀です。
- 古代日本語は、音そのものが神とつながる祈りであり、創造の力だった。
- つまり、日本語を正しく使う(=真心で発する)ことで、言葉そのものが祈りや祝詞となり、現実に影響を与える。
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## 結論:
### 日本語は、「ことば」を通して、物質の囚われを超え、精神的世界に気づき、統合(ワンネス)へと導く“道”である。
このように、「音図=おんず」を読み解くことは、単なる言語学ではなく、生き方・あり方を学ぶ道(みち) でもあります。